ブルーベリーの挿し木は、冬(11〜2月)の休眠期がもっとも成功しやすいと言われています。
枝の活動がゆるくなり、葉からの水分ロスが少ないため、発根にエネルギーを回しやすいからです。
とはいえ、実際にやってみると、
「葉が茶色くなるのは失敗?」
「緑枝挿しと何が違うの?」
「水挿しや直挿しでも根は出る?」
…など、迷うポイントがいろいろ出てきます。
この記事では、最適な時期・成功率を上げるコツ・発根の目安に加え、
私が実際に試した “プランター挿し・ペットボトル挿し・直挿し・水挿し” の4パターンの体験談もまとめてご紹介します。
ブルーベリー挿し木の最適な時期はいつ?
ブルーベリーの挿し木は、「年間いつでもできる」わけではありません。
実際は、“枝の状態によって成功率がガラッと変わる”ので、時期選びがとても大事です。
休眠枝挿し(11月〜2月)が成功率No.1
ブルーベリーは落葉樹なので、冬は枝の活動がストップします。
この休眠状態の枝は水分の動きがゆっくりで、挿し木しても乾燥や萎れに強いんです。
今回、私はちょうど休眠に入る直前の11月(半休眠枝)で挿しましたが、
「変化の出方が早い」「水管理がとてもラク」というメリットを強く感じました。
◎ 初心者は迷わずここ。
◎ 11〜2月なら、どの地域でも安定して成功しやすい。
※一般的には「3月の芽吹き直前」が良いとされますが、11月〜12月に剪定した枝をそのまま挿しても十分成功します(私が実証済みです)。冬の間、土を乾かさないようにだけ注意しましょう。
緑枝挿し(5月〜7月)は可能だが管理が難しい
新しく伸びた柔らかい枝を使う“緑枝挿し”も可能です。
ただ、枝が若くて水分が多い=腐りやすいのが難点。
成功させるには、
- こまめな水管理
- 蒸れ防止
- 半日陰の維持
- 月〜週単位の細かいチェック
など、冬の挿し木より気を使います。
ただ、メリットもあって、
「剪定は冬しかできない地域」に住んでる人や、「今すぐ増やしたい!」という人には選択肢になります。
挿し木を避けるべき時期
8〜9月の猛暑期や、新芽が柔らかく伸びている時期(4月中旬〜5月上旬)は、枝がしおれやすく失敗しやすいです。
結論:成功率を上げたいなら冬(11〜2月)もしくは、3月上旬〜中旬の「芽が動く直前」
緑枝でも不可能ではないけれど、
「失敗したくない」なら休眠枝挿しが圧倒的にやさしい。
初心者〜中級者まで、ほぼ全員が冬のほうがラクに成功できます。
水分が落ち着く時期なので管理がしやすく、実際の変化もわかりやすいです。(詳しくは後半の実録パートで紹介しています。)
ブルーベリーの挿し木方法|成功率を上げる5つのコツ
挿し木の基本はシンプルですが、細かなコツを知っているかどうかで結果が全然違います。
以下は、私自身が実際に挿し木をして「結果が変わった」と感じた部分です。
今回は、剪定したばかりの枝を使ってその日に挿し木しました。
枝の長さは10〜15cmが最適
剪定した枝は
・10〜15cm:扱いやすい
・太めの枝:成功率がやや高い
・2~3枚の葉を残す:多すぎると葉から蒸散する
太さは鉛筆の太さくらいの枝を選んで挿し木すると、失敗が少ないです。
切り口を斜めにカットする理由

(写真1:切り口を斜めのカットしたプルーベリーの挿し木)
斜めに切ると
- 断面が広がる=水を吸いやすく発根しやすい
- 土に挿しやすい
というメリットがあります。
水挿しの場合もこの斜めカットが効きます。
また、上の切り口は水分が蒸発しないようにまっすぐカットします。
土はブルーベリー専用土を使う
自分でピートモスと鹿沼土を混ぜてもできますが、
専用土だと酸性度が最初から整っているので、発根までの負担が少ないのがポイント。
私が今回挿し木に使ったのも、ブルーベリー専用土です。
ペットボトルでもプランターでも共通して使いました。
挿す深さは3〜5cmがベスト

(写真2:ブルーベリーの挿し木をしている様子)
挿し木するとき、深すぎると蒸れやすく浅すぎると倒れやすいです。
この中間の深さ、3~5cmくらいが安定します。
写真を見てもわかるように、ブルーベリーの枝は“節”がハッキリあります。
その“節”を土の中に1〜2個分埋めるのが理想的です。
つまり:
- 土の上に出るのは「葉っぱが2~3枚くらい」だけ
- 節のある部分(プツッとしてるとこ)を1〜2節は土の中へ
そうすると、埋まった節のところから発根してくれます。
上の写真は葉が多すぎるので、挿し木したあと必要ない枝や葉は切り落としました。
置き場所は明るい日陰(直射日光NG)
ここは本当に大事。
直射日光は、
・土が乾く
・枝が蒸れて弱る
原因になります。
挿し木したばかりは枝は、強い日差しは苦手で軒下や木陰の“明るい日陰”が理想です。

(写真3:挿し木したプランターを明るい日陰で管理)
実際、私も完成した挿し木は、上の写真のように軒下で朝日だけ当たる場所に置きました。
【実録】ブルーベリー挿し木を4パターンで検証
今回は挿し木したのが11月中旬ですが、成功率を高めるために4パターンの挿し木に挑戦しました。
① プランターに挿し木する方法

(写真4:挿し木を均等に間隔を空けて挿した状態)
剪定した枝を、
- 6カ所(直径60cmのプランター)
- ブルーベリー専用土に
- 深さ3〜4cm
挿してみました。
② ペットボトルで挿し木する方法

(写真5:ペットボトルにブルーベリーの挿し木)
ペットボトルを半分に切り、
- 底穴をあけ
- 鉢底石を1〜2cm
- 専用土
の順にセット。
透ける容器なので、
“発根の変化が見えやすい”のが最大のメリット。
枝の安定性はプランターに劣るので、プランター横の風のない場所で管理しました。
③ 水挿し(室内管理)

(写真6:ガラス容器で水挿ししている様子)
寒くなる前に発根させたくて、
ガラスのコップに水を入れて、室内で水挿しにも挑戦。
斜め切りの枝は、水を吸うスピードが早く、数日で切り口の色が変わってきます。
水は2〜3日に1回取り替え。
冬の窓際は温度がブレやすいので注意しています。
④ 地植えで直挿しに挑戦

(写真7:庭にブルーベリーの挿し木を直接植え付けた様子)
挿し木した後水やりを済ませた状態で
これは“運が良ければ根付く”という半実験で、2か所に地植えしました。
地面に穴を掘り、ブルーベリー専用土を詰め、土の中を酸性に整えて挿しています。
地温が安定している場所なら、雑草や害虫のリスクもありますが、意外と根付くことがあります。
来年まで根付いていたら、そのまま大きく育てられるので楽しみです。
※結果は随時更新します。
🔄【追記:挿し木から10日後の経過観察】
(2025年11月23日)

(写真8:挿し木から10日目のプランターとペットボトル挿し)
挿し木して10日ほど経つと、プランター挿し・ペットボトル挿しの一部の葉が茶色く変化し始めました。
これは一見すると失敗に見えますが、実は正常な反応です。
今のところ、カットしていない葉や小さい葉が多い枝も、ほとんど変わらず元気なまま。
これは地植えや水挿しでも同じです。
水挿しは、枝の切り口が少し色づく程度で、大きな腐敗は見られません。
発根の目安と鉢上げのタイミング
発根までの期間は、冬挿しなら春(2〜3ヶ月後)、夏挿しなら2〜4週間が目安です。
ただ、挿し方によって「いつ植え替えるか」が全然違うので注意してください。
① 水挿し・ペットボトル(根が見える場合)
透明で中が見えるなら、根が3〜5cm伸びたら土へ植え替えます。
水だけだと栄養不足になるので、根が見えたら早めに鉢上げしてあげましょう。いきなり直射日光はNGです。
② プランター・地植え(根が見えない場合)
こちらは約1年後の秋(10〜11月)まで待つのが鉄則です。
絶対に抜いて確認してはいけません。生えたての根はすぐ切れるので、抜いた瞬間に枯れてしまいます。
春に葉が出ても、根はまだチョロチョロなことが多いです。
「夏を越しても元気なら成功」と割り切って、秋までじっと我慢。しっかり根が張ってから1本ずつ植え替えるのが、一番確実な成功ルートです。
ブルーベリー挿し木でよくある失敗と対策
● 葉がしおれる/枯れる
→ 強すぎる光 or 乾燥
→ 明るい日陰+水やりの見直し
● 根が出ない
→ 時期がズレている、枝が細すぎる、水分不足
→ 太めの枝+休眠枝挿しがおすすめ
● 腐る
→ 土が湿りすぎ/風通し不足
→ 鉢底石は必須、土は必ず専用土
ブルーベリー挿し木|初心者向けQ&A
Q:何本くらい挿すべき?
A:初心者は5〜10本挿す。数が多いほど成功しやすい。
Q:失敗しにくい方法は?
A:冬の休眠枝挿し+専用土+明るい日陰。これで成功率は跳ね上がる。さらに成功率を上げたいなら、切り口に発根促進剤(ルートンやメネデールなど)をつけるのも有効。
Q:水挿しだけで育つ?
A:発根まではOK。根が出たら土へ。
Q:肥料は必要?
A:発根までは肥料不要(というか厳禁)。
鉢上げして新しい葉がしっかり展開してから、ブルーベリー専用の肥料をごく少量与える。
まとめ
ブルーベリーは、ポイントをおさえれば挿し木でしっかり増やせる植物です。
今回のように、
プランター/ペットボトル/水挿し/直挿し
と複数パターンを試すと、失敗の理由がわかりやすく、成功の手応えも早く得られます。
冬の休眠枝挿しで、ぜひあなたのブルーベリーを増やしてみてください。


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