根腐れの見分け方と復活方法|実物の根を掘り起こして分かった典型的な症状

根腐れしたブルーベリーを掘り起こした直後の様子。太い幹と根のこぶが特徴的で、腐敗の進行が分かる
育てて分かったこと

7年前、根腐れで枯らしてしまったブルーベリーがあります。
その根を掘り起こしてみたら、直径6cmもの巨大なこぶができていました。

根腐れというと「黒く溶ける」イメージがありましたが、実際に見てみると想像とは全く違う姿でした。

根腐れを起こしているかどうか、どうやって見分ければいいのか。

そして、根腐れは復活できるのか。

今回は、実際に掘り起こした根の状態をもとに、根腐れの典型的な症状を写真とあわせてまとめます。

枯れたブルーベリーの根を掘り起こした

根腐れしたブルーベリーの掘り起こし前の様子。地面から約2cmの位置で幹が折れて腐っており、白い丸枠と矢印で“わずかに残った幹”を示している。隣に水仙が一株咲いている

(写真1:根腐れを起こしたブルーベリー、わずかな茎が残っている)

今回掘り起こしたのは、根腐れを起こして枯らしてしまったブルーベリーです。

枯れた後も太い幹が残っていたので、近くに植えている芍薬の支柱として使っていました。

いつのまにか幹も折れてしまい、根元2cmほどのところで腐っています。「もう根は残っていないだろう」と思いながら、掘り起こしてみることにしました。

根腐れの典型的な症状とは?実物の写真で解説

根腐れしたブルーベリーの株元を掘り進めると、こぶのように固まった根が見えてきた様子

(写真2:根を掘り起こしている途中、こぶが見えてきた)

スコップで掘ってみると、まだブルーベリーの根はしっかり残っていました。

深さ20cmほどまで根が伸びていて、途中から大きなかたまりが。

健康な根は細く枝分かれしながら伸びますが、この根は途中から異常に太くなり、丸く膨らんでいます。

根腐れというと『ただ黒く溶ける』イメージがありましたが、今回掘り起こしたブルーベリーの根には、直径6cmもの巨大なこぶができていました。

根腐れしたブルーベリーの根を横に倒して撮影。こぶ状に固まった根と、途中から横に伸びる根の様子が分かる

(写真3:今回掘り起こした、根腐れを起こした根)

根は本来まっすぐ下に伸びるはずですが、この根はこぶの部分から横に曲がって伸びていました。

これは、長期間根腐れが進行した結果、根の成長方向まで変わったのかもしれません。

7年経った今でも、根腐れの痕跡がこれほどはっきり残っているとは思いませんでした。

今回掘り起こした根のこぶは、固くて石のようになっていました。

根腐れの多くは「ドロドロに溶けてなくなる」パターンが多いですが、根腐れが進行する過程で、このような症状が見られることもあるんですね。

根腐れの見分け方|地上部と地下部のサイン

根腐れの見分け方は、地上部と地下部の両方から判断できます。これらの症状は、観葉植物でも果樹でも、ほとんどの植物に共通しています。

地上部のサイン(初期症状)

葉の色が悪くなります。黄色っぽくなったり、全体的にくすんだ色になります。

新芽が出なくなり、成長が止まります。
葉がぽろぽろと落ちることもあります。

この症状が出たとき、多くの人は「水が足りないのかな」と思って水を与えがちです。

でも、実は根腐れが原因で水を吸い上げられなくなっているだけなので、水を与えると逆効果になってしまいます。

私が枯らしてしまったブルーベリーの木も、一気に枯れたのではありません。
部分的に枯れてきたり、少しずつ元気がなくなり、実もあまりつかなくなりました。

完全に枯れるまで2年くらいかかったと思います。

地下部のサイン(確認できる場合)

鉢植えなら、鉢から抜いて根を確認できます。地植えの場合は、株元の土を少し掘ってみると分かることがあります。

根が黒く変色していたり、触るとぶよぶよして柔らかくなっています。

今回掘り起こした根のように、異常に太いこぶができていることもあります。

根の先端が腐っていると、もう水を吸い上げることができません。

健康な根は白っぽく、しっかりした弾力がありますが、根腐れした根は黒や茶色で、触るとすぐに崩れます。

根腐れは、地上部に症状が出た時点で、地下ではかなり進行していることが多いです。

なぜ根腐れは起こるのか

根腐れの一番の原因は、「水のやりすぎ」です。

根腐れの最大の原因である、[水のやりすぎについてはこちらの記事]で詳しく解説していますが、土の中の酸素不足が引き金になります。

土がいつも湿っている状態が続くと、根が呼吸できなくなります。

根も呼吸をしているので、土の中に空気が必要です。
水が多すぎると、土の隙間が水で埋まってしまい、根が酸素不足に。

根が傷んで腐り始め、やがてこぶができたり、黒く変色したりします。

根腐れは、「水が多すぎる+排水が悪い」という条件が揃うと起こるんです。

植える場所の日当たりが悪いと土が乾きにくく、根腐れを起こしやすいので気を付けたいですね。

ブルーベリーの植えた場所は、建物の陰に隠れて半日以上は日陰になっていました。それなのに、日当たりのよい他の植物と同じように水やりをしていた気がします。

これまで、いろいろな植物を育ててきましたが、根腐れを起こして枯らしたことがありません。

だから、「葉の色が悪い」「元気がない」という症状を見ても、まさか根腐れだとは思わなかったんですね。

根腐れは復活できるのか?

「根腐れは復活できるのか?」

これは、植物を育てている人なら一度は考える疑問だと思います。

結論から言うと、「根腐れの進行度による」というのが答えです。

復活できる可能性がある場合

まだ健康な根が一部残っていれば、復活のチャンスがあります。

鉢植えなら、腐った根を切り取って、新しい土に植え替えます。

地植えなら、水やりを控えて、土を乾かし気味にします。

地上部がまだ青々としていて、根の先端が生きている状態なら、水やりの調整だけで回復することもあります。

復活が難しい場合

ほとんどの根が黒く腐っていると、復活は難しくなります。

地上部も完全に枯れていたり、幹まで腐り始めている場合は、残念ながら手遅れです。

今回掘り起こした根は、7年前の時点ですでに地上部が完全に枯れていました。

もし当時、もっと早く気づいて対処していれば、復活できたかもしれません。

根腐れに気づいたら、すぐに対処することが大切です。

根腐れを起こさないための予防法

30年以上植物を育ててきて、今実践している予防法をまとめます。これらは、どんな植物にも共通する基本です。

水やりは土の状態を確認してから

表面だけでなく、指で2〜3cm掘って確認します。

湿っていたら水はあげません。

鉢植えの場合は、鉢底から水が出るまでたっぷりと与えます。「少しずつ何度も」ではなく、「乾いたらたっぷり」が基本です。

植える場所の環境を見極める

日当たりが悪い場所は土が乾きにくいので、水やりの頻度を減らします。

または、日当たりの良い場所に移すことを検討します。

風通しも大切です。湿気がこもる場所は根腐れしやすくなります。

水はけの良い土を使う

鉢植えなら、鉢底石を入れます。

土には赤玉土や鹿沼土、パーライトなど、水はけを良くする材料を混ぜます。

地植えの場合も、粘土質の土なら腐葉土や堆肥を混ぜて、水はけを改善します。

定期的に観察する

葉の色、新芽の出方、株元の様子を定期的にチェックします。

小さな変化に気づくことが、根腐れの早期発見につながります。

植物を枯らしてしまった経験から、今はこうした基本的なことを意識するようになりました。

まとめ

今回、根腐れで枯れた植物の根を掘り起こしてみて、あらためて根腐れの怖さを実感しました。

根腐れの見分け方は、

  • 葉の色が悪くなる
  • 成長が止まる
  • 根が黒く変色する
  • 根にこぶができる

こういった症状で判断できます。

これらの症状は、植物の種類を問わず共通しています。
根腐れの一番の原因は、水のやりすぎです。

植物を大切に思うからこそ、つい水を与えすぎてしまうことがよくあります。

でも、植物にとっては「適度な距離」を保つことが一番大切なんですね。

この記事が、根腐れで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

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