春にはピンクの絨毯(じゅうたん)を楽しませてくれる芝桜。
我が家も芝桜を植えていますが、長年植えっぱなしにしているので、少しずつ弱って穴が空いたようになっている場所があります。
寒くなると、だんだん枯れたように見える庭の芝桜。
冬の間、何かお世話が必要なのか気になって、調べてみました。
今回は、わが家の失敗談も交えながら、芝桜を枯らさないための冬越しのコツと、春に花を咲かせるための「目土(めつち)」についても紹介します。
冬の芝桜は枯れているわけじゃない!「色」で見極める方法
冬になると芝桜の葉は、緑から赤紫や茶色に変化します。
芝桜が茶色くなって枯れたように見えますが、「冬枯れ」と呼ばれる現象です。

(写真1:冬枯れした庭の芝桜)
写真は我が家の芝桜です。冬の間は茶色く枯れたようになっていますが、春には青々と緑の葉が出て美しい花を咲かせます。
初めて育てる方は「枯れちゃった!」と焦るかもしれませんが、これは寒さから身を守るための「休眠状態」なのです。
冬の芝桜の様子:
- 葉が茶色や赤茶色に変色する
- ぱっと見、枯れているように見える
- でも春になれば緑に戻る
「冬枯れ(正常)」と「本当に枯れた状態」の見分け方
確認方法:芝桜を軽く引っ張ってみる
- 簡単に抜ける → 根まで完全に枯れている
- 抵抗があって抜けない → 根は生きているので大丈夫
もう一つの確認方法:芯の先端をチェック
葉先は茶色くカリカリでも、芯の先端部分が青い葉をしていれば、根は生きている証拠です。

(写真2::枯れたように見える芝桜も芯がしっかり緑色)
写真のように、芯が青ければ冬越しできるサインです。
芝桜が冬に「本当に枯れる」3つの原因
日当たりが良すぎて乾燥する
芝桜は日当たりを好みますが、1日中直射日光が当たり続ける場所では、冬の乾燥に耐えられず枯れることがあります。
私の庭でも、門扉近くの日当たりが良いレンガ横の、芝桜が部分的に枯れて穴が空いてしまいました。

(写真3:レンガ近くで穴あきになっている芝桜)
乾燥で枯れた時の特徴:
- 葉先から茶色くカリカリになる
- ところどころ穴が空いたように枯れる
- でも芯の先端は青い
このような状態なら根は生きているので回復の見込みがあります。
茎が浮き上がって乾燥している
芝桜を何年も植えっぱなしにしていると、茎が地面を這うように伸びて浮き上がってきます。
私の庭でも、一度も刈り込んだことのない芝桜をよく観察したところ、茎がかなりの高さまで浮いていました。かき分けてみると茎だらけで驚きました。

(写真4:芝桜をかき分けた状態、長く伸びた茎が密集している)
茎が浮き上がると風通しが良すぎて乾燥し、冬越し中に水分不足になりやすく、部分的に枯れる原因になります。
水はけが悪く蒸れている
芝桜も水はけの悪い場所に植えたり、水をやりすぎたりすると根腐れを起こします。
その場合、乾燥しすぎて枯れるときと枯れ方が違います。
株の中心や根元部分の葉が黄色や茶色に変色し、全体的にぐったりして抜けるように枯れます。
冬の間ずっと土が湿った状態だと、根腐れを起こしやすいので気を付けたいですね。
芝桜の冬越し|目土を使った冬の手入れ
基本は「ほぼ放置でOK」
芝桜の冬越しは基本的にほとんど手間がかかりません。
適度な日当たりと水はけの良い場所に植えてあれば、特別な冬越し対策は不要です。
ですが、環境によっては目土を使った冬越し対策が必要です。
冬越しに最も効果的な「目土入れ」
芝桜の冬越し対策で最も効果的なのが「目土入れ」です。目土とは、芝桜の茎の上から土をかぶせて、茎と地面を密着させる作業のことです。
目土を入れる効果:
- 茎と地面を密着させ、茎から新しい根が出やすくなる
- 芝桜の乾燥を防ぎ、冬越ししやすくなる
- 春に新芽が吹きやすくなる
- 部分的に枯れた穴を埋める効果もある
【事例1】何年も植えっぱなしにした芝桜への目土入れ
長年植えっぱなしにして刈り込んだことがなかったので、10cmくらい茎が浮き上がっていました。芝桜をかき分けてみて、茎だらけになっているのに驚きました。

(写真5:芝桜の茎が20cm以上伸びていた)
芝桜の茎が地面を這うように伸びいて気が付かなかったのですが、茎を引っ張ってみたら20cm以上もありました。
地面に根を下ろせるように、さっそく目土を入れました。
目土の入れ方:
- 芝生用の目土や水はけの良い砂、花と野菜の土を用意
- 茎の上から土をかぶせ、茎と地面を密着させる
- 茎の先端(成長点)は土で覆わない
- かなり浮き上がっている場合は、たっぷりと目土をかける

(写真6:植えっぱなしの芝桜に目土をかけた状態)
茎が10cm以上浮き上がっていた芝桜に、かなりの量の目土を入れましたが、なかなか埋めきれませんでした。
土をかけた後、手やほうきで優しく撫でて、葉の間に土を落とし込んであげると、隙間なく茎が地面に密着します。
まだ表面に茎が出ていますが、春にはきっと新しい根をたくさん下ろしてくれると思います。
目土を入れることで、冬越し中の乾燥も防ぐことができるので、ぜひ試してみてくださいね。
【事例2】日当たりが良すぎて穴あきになった芝桜への目土入れ

(写真7:穴あきの芝桜に目土をかけた状態)
我が家の門扉近くに植えている芝桜は、日当たりがよすぎて土がどうしても乾燥してしまいます。
芝桜は部分的に枯れてしまっていますが、目土を入れて様子を見ることにしました。
目土の入れ方と工夫:
- 枯れた部分の茶色い葉を軽く取り除く
- 穴が空いた部分を中心に目土をかける
芝桜にかけた目土が流れてしまうので、庭にある大きめの石を集めて囲っています。
傾斜があったり、水やりで目土が流れる場合は効果的です。
私はよくやるのですが、石で囲うだけでかわいい花壇のようになるし、目印になるのでおすすめですよ。
冬越し中の水やり
基本的に芝桜は冬の水やりは不要ですが、日当たりが非常に良く乾燥しやすい場所では、冬越し中も水やりが必要です。
芝桜は常緑なので冬でも蒸散は続いています。日当たりが良すぎる場所では冬でも土が乾燥し、水不足で枯れてしまいます。
冬越し中の水やりのタイミング:
- 冬でも晴天が続いて土の表面が完全に乾いたとき
- たまに水やりをする程度で十分
- やりすぎは根腐れの原因になる
枯れた葉を取り除く
完全に枯れた茶色い葉は蒸れや病気の原因になります。冬越し中に手で軽く取り除いておきましょう。
ただし、正常な冬枯れで茶色くなっている葉は無理に取る必要はありません。引っ張っても抜けない部分は根が生きているので春に回復します。
冬に穴が空いた部分の補修はいつする?
冬の間に目土を入れても穴が空いたままの場合、今すぐ挿し芽で補修したくなりますが、冬は挿し芽や株分けには適していません。
芝桜の挿し芽・株分けの適期:
- 春:花後の5月〜6月
- 秋:9月〜10月
冬に挿し芽をしても、寒さで根が十分に張れず枯れてしまいます。
冬越し中にできる対処:
- 目土を入れて茎を地面に密着させる
- 乾燥がひどい場所は水やりをする
- 春を待つ
芯の先端が青く茎がしっかりしていれば、春になると新芽が出てきます。目土を入れておくことで新芽が出やすくなります。
春になっても穴が埋まらない場合は、5月〜6月に元気な部分から茎を切り取って挿し芽で増やし、穴を埋めましょう。
よくある疑問Q&A|芝桜の冬越しと手入れ
Q1. 芝桜は冬に枯れることがあるの?
A. はい、あります。芝桜は寒さに強い植物ですが、乾燥しすぎたり、根が弱っていたりすると、冬の間に部分的に枯れることがあります。特に日当たりが強くて乾燥しやすい場所では注意が必要です。
Q2. 芝桜の冬の手入れって何をすればいいの?
A. 基本的には大きな手間はかかりませんが、以下のようなことを意識すると春の花つきがよくなります。
- 秋の終わりに軽く刈り込む
- 茎が浮いている部分に目土をして根付きやすくする
- 晴天が続く冬は、乾燥しすぎないように軽く水やりする
Q3. 芝桜の「目土」って何?どうやるの?
A. 「目土(めつち)」とは、浮いた茎や地表に土をかぶせて、根が出やすいようにする作業のことです。 芝桜の茎は節から根を出す性質があるので、ふんわりと土をかぶせて軽く押さえるだけで、春に根付きやすくなります。
まとめ
冬の芝桜を春に満開にするために、今やっておきたいこと
- 茎が浮いている部分には目土を入れて、根が出やすい環境に整える
- 目土が流れやすい場所は石などで囲って土留めする
- 晴天が続いて土がカラカラなら、軽く水やりする(やりすぎ注意)
- 完全に枯れた葉は取り除いて、蒸れや病気を防ぐ
- 穴が空いた部分は春まで待って、5月以降に挿し芽で補修する
芝桜は基本的に手間がかかりませんが、冬のうちに少しだけ手をかけてあげることで、春には再び緑の葉と美しい花を咲かせてくれます。
特に、目土を入れて茎を地面に密着させることが、春の芽吹きを助ける大切なポイント。
わが家のように、植えっぱなしで茎が浮き上がっている芝桜には、ぜひ目土を試してみてくださいね。 きっと春には、ふわっと広がるピンクのじゅうたんが戻ってきますよ。


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