バラの挿し木方法|初心者でも成功する手順と7年育てて分かったコツ

母の日のバラを挿し木で育てて5年、鮮やかなピンク色の花のアップ
季節の花

バラは「挿し木」で増やせる植物です。

ただ、実際にやってみると「枯れてしまった」「根付かない」という声も少なくありません。

そんな声が多いバラの挿し木ですが、実はコツさえ掴めば初心者でも十分成功できます。

この記事では、バラの挿し木の具体的な方法と成功のポイントミニバラ・マイクロミニバラとの違いについても解説します。

また、母の日の1本のバラを挿し木して成功した実体験も、写真とともに紹介しているので参考にしてみてくださいね。

バラの挿し木に適した時期

バラの挿し木に適しているのは、春(5~6月)または秋(9~10月)です。

春は新芽の成長が活発で根付きやすく、秋は気温が安定していて冬までに根を張ることができます。

真夏や真冬は暑すぎたり寒すぎたりするため避けましょう。

バラの挿し木の手順(基本編)

準備するもの

バラの挿し木に必要なものを用意します。

  • 挿し穂となる健康な枝
  • 清潔なハサミ
  • 深さ15cm以上のプランターまたは鉢
  • 挿し木用の土(赤玉土または挿し木用培養土)
  • そして水揚げ用の水を入れた容器

手順1:挿し穂を準備する

花が終わった後の枝を10~15cmにカットし、挿し穂にします。

切り口は斜めにカットすると吸水面が広がります。下葉を取り除いて2~3枚の葉だけ残し、蕾がある場合は摘み取ります。

手順2:水揚げをする

切った枝を30分~1時間、水につけて吸水させます。水揚げすることで挿し木後の活着率が上がります。

手順3:土に挿す

土を湿らせておき、枝を3~5cmの深さに挿します。

土を軽く押さえて枝を安定させたら、直射日光を避けた明るい日陰に置きます。風通しの良い場所が理想的です。

成功率を上げるコツ

バラの挿し木を成功させるための、ポイントをまとめました。

清潔な土を使う
雑菌が少ない挿し木用培養土や赤玉土を使用し、使い回しの土は避けましょう。

水はけの良い土を選ぶ
土が常に湿っていると根腐れの原因になるため、適度な湿度を保ちつつ水はけの良い土を選びます。

葉を残しすぎない
葉が多いと水分が蒸発して枯れやすくなるため、2~3枚程度に減らします。

土を乾燥させない
こまめに土の状態を観察し、水やりを忘れないようにしましょう。

根付くまで移動させない
根が張るまで約1ヶ月かかるため、この間はできるだけ動かさないようにします。

挿し木後の管理

根付くまで(約1ヶ月)

根付くまでの約1ヶ月間は、土の表面が乾く前にたっぷり水を与え、明るい日陰に置きます。
葉が萎れていないか毎日チェックしましょう。

根付いたサイン:

  • 新芽が出てくる
  • 葉の色が濃くなりハリが出る
  • 軽く引っ張っても抜けない

などです。

根付いた後の管理

根付いた後は、午前中の日光が当たる場所へ移動します。
1日4~5時間の日当たりが理想的です。

  • 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与える(夏は朝夕2回、冬は控えめに)
  • 肥料:根付いて1~2ヶ月後から、春から秋にかけて月1回程度与える

無肥料でも育ちますが、花数は少なめになります。

花が終わったら花首の下でカット。
冬には全体を3分の1ほど切り戻すと、春の花数が増えます。

葉の裏も定期的に観察し、アブラムシは早めに除去しましょう。

ミニバラ・マイクロミニバラとの違い

バラの種類によって挿し木の難易度が変わります。一般的には「バラ→ミニバラ→マイクロミニバラの順に難易度が上がる」と言われています。

普通のバラ(難易度:低)
成長力が強く、環境が合えば挿し木も成功しやすい傾向があります。

ミニバラ(難易度:中)
ホームセンターでも入手しやすく、思った以上に根付きやすいです。

マイクロミニバラ(難易度:高)
小型で繊細なため、水や環境の影響を受けやすく、挿し木の難易度は高めです。

ただし、品種や生育環境によっても成功率は変わるため、どのバラでもまずは試してみる価値があります。

ミニバラ・マイクロミニバラの挿し木方法については、「ミニバラの挿し木は本当に簡単?私の実体験と成功のコツ」こちらの記事で写真付きで詳しく紹介しています 。

挿し木から7年間育てた実例

カーネーションの中に1本だけ入った母の日のバラ

(写真1:花束の中の1本のバラ。カーネーションも一緒)

我が家では、母の日にもらった花束に1本だけ入っていたバラを挿し木にしたところ、

特別な手入れをしなくても、7年間花を咲かせ続けているのでご紹介します。

挿し木の方法:

バラの花を花瓶に生けて5日ほど楽しんだ後、花を切り落として空きプランターの残り土にそのまま挿しただけです。

私の場合、本来はNGとされる『空きプランターの残り土』にそのまま挿しただけで成功しましたが、基本は清潔な新しい土を使ってくださいね。

おそらく花瓶で楽しんでいた間に、茎がたっぷり吸水できたことが成功の要因だったのかもしれません。

1年目:小さな株に大きな花

挿し木から1年後に咲いたバラの花

(写真2:挿し木して1年目に咲いたバラ)

挿し木してから約1年後。
背丈15cmと低いですが、淡い色の大きくて見事な花を1輪咲かせました。

一般的には、1年目の蕾は摘み取ると株の成長が早まると言われていますが、何も知らずに咲かせてしまいました。

それでも、その後も毎年しっかり花を咲かせ、株もどんどん大きくなりました。

5年目:色が少しずつ変化する

挿し木から5年後に咲いたピンク色のバラの花

(写真3:挿し木して5年目に咲いたバラ)

5年目には背丈が伸び、枝ぶりもしっかりしてきました。

薄かった花の色も段々濃くなり、この頃はもらった時より花の色が濃くなっていました。

同じ株でも、その年ごとに少しずつ違う表情を見せてくれることに驚かされます。

プランターに挿し木してから1度も植え替えしていないせいか、花は1~2輪と少なめでしたが、毎年立派な花を咲かせてくれました。

7年目:60cmに成長し、今年も花を咲かせる

挿し木して7年目、今年咲いたバラの切り花

(写真4:挿し木して7年目に咲いたバラ)

7年目の今年咲いたバラです。
花芽がこれまでで一番たくさん付き、長く楽しませてくれました。

7年経った挿し木のバラの株、枝や新芽が伸びている様子

(写真5:挿し木して7年目のバラの株と新芽/9月撮影)

現在のバラの様子です。
新芽がどんどん出てきて、背丈は45cm程度になっています。

肥料も与えず、植え替えもしていませんが、バラは環境に合わせて順応し、毎年花を咲かせ続けています。

このバラ以外にも、ミニバラやマイクロミニバラも同じ方法で挿し木していますが、どれも成功してきれいな花を咲かせています。

もちろん、バラの品種や環境によって挿し木の成功率は違いますが、花を楽しんだ後は気軽な気持ちで挿し木を試してみてくださいね。

まとめ

バラの挿し木は、基本的な手順を守れば初心者でも十分成功できます。

成功のポイント

  • 適期は春(5-6月)または秋(9-10月)
  • 清潔な土と適度な湿度を保つ
  • 根付くまで約1ヶ月は乾燥させない
  • 直射日光を避けた明るい日陰に置く

記念日に手にした花や、大切なバラを挿し木で残してみませんか?

きっと、年月とともに思い出を咲かせてくれるはずです。

【楽しむ際のマナー】
お花屋さんで売られているバラの中には、開発者の権利が守られている品種もあります。
挿し木で増やした苗は、人に譲ったり販売したりせず、ご自身のお庭やお家の中だけで楽しむようにしてくださいね。

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