「冬はいちごを放っておいて大丈夫?」「プランターは外に置いていいの?」──そんな疑問を持ったことはありませんか?
いちごは寒さに強い植物です。
でも、何もしないでいると翌年の収穫量が減ったり、株が弱ったりすることがあります。
特に大切なのは、株の中心にある「クラウン(生長点)」を守ること。
ここがダメージを受けると、春の芽吹きに影響が出てしまうんです。
この記事では、いちごの冬越しに必要なポイントを初心者さんにもわかりやすく解説します。
いちごは冬にどうなるの?
冬になると、いちごの地上部は少し寂しい見た目になります。
「もしかして枯れちゃった?」と心配になるかもしれませんが、これは正常な姿なんです。
冬のいちごは「半休眠状態」といって、完全に休むのではなくゆっくり活動しながら春に備えているんです。
寒さや霜に当たると、古い葉は赤みを帯びたり茶色く枯れてきたりします。
これは植物が寒さから身を守ろうとする生理現象です。
根の活動もゆるやかになって、春の芽吹きに備えてエネルギーを蓄えているんですね。
冬越しの準備!秋の終わり(11月頃)までにやること
本格的な冬が来る前に、いくつか準備をしてあげると安心です。
このひと手間で、春からの生育が大きく変わります。
古い葉の整理で病害虫を予防

(写真1:地植えのいちご、古い葉や枯れた葉を取り除く前)
我が家も冬を迎える前に、枯れた葉や病気にかかった葉を取り除きました。
そのままにしておくと、病原菌や害虫が越冬する場所になってしまうんです。
ポイント:
黄色く変色した葉や地面についている葉を中心に、ハサミで根元から切り取ります。
元気な緑の葉は、光合成で養分を蓄えるため残しておいてくださいね。
肥料は与えなくてOK(肥料抜き)
ここが大切なポイントですが、11月下旬以降は肥料を与えないようにしましょう。
いちごは冬の間、土の中の肥料が少ない状態(肥料切れ)になることで、しっかりと休眠し、花芽(将来の実)を充実させます。
この時期に肥料が効きすぎていると、休眠が浅くなり、春の花つきが悪くなることがあります。
植え付け時に元肥が入っていれば、冬の間は何も与えなくて大丈夫です。
(※次の肥料は、休眠から目覚める2月中旬〜下旬にあげます)
株周りの除草
株元に雑草が生えている場合は取り除いておきます。
雑草は、病害虫が冬を越すための隠れ家になったり、いちごの株の養分を奪ったりする可能性があります。
手で丁寧に引き抜くか、園芸用具を使って株を傷つけないように取り除きます。
いちごの冬越し管理のポイント【栽培方法別】
プランター栽培と地植え栽培、それぞれの状況に応じた具体的な冬越し管理のポイントがあります。
自分の栽培環境に合わせて、参考にしてみてくださいね。
プランター栽培のいちごを冬越しさせるには

(画像1:不織布による防寒対策 ※AI生成イラスト)
プランター栽培のいちごは、土の量が少ないので根が凍結しやすいんです。
寒さ対策の基本
- 鉢を寄せる: 複数のプランターをまとめて置くと、お互いの熱で冷え込みを緩和できます。
- 発泡スチロールで囲む: プランターの周りを発泡スチロールで囲むと断熱効果があります。
- 不織布やビニールをかける: 特に霜が降りる予報の日は必須です。
凍結防止のコツ
- 夜間の水やりは避ける: 水やりは午前中の暖かい時間帯がベストです。
- 軒下やベランダへの移動: 夜間だけでも霜や北風が当たりにくい場所に移すと安心です。
- 地面から離す: レンガや台の上に置くと、底からの冷え込みを防げます。
地植え栽培のいちごを冬越しさせるには

(画像2:株元にワラを敷いて根を守る ※AI生成イラスト)
地植えのいちごは土の量が多いので、急激な温度変化を受けにくいです。
でも、対策をするとより元気に冬を越せます。
マルチングで株元を保護:
株元にワラや落ち葉を敷くと、地面からの冷気を遮断。霜による根のダメージも軽減できるんです。
ただし、株の中心にある生長点「クラウン」は埋めないように注意してください。
ここがマルチ材で覆われると腐ってしまうことがあります。
防寒対策:
寒さの厳しい地域や霜が降りやすい場所では、不織布やビニールトンネルがあると心強いですね。
冬のいちごの水やり・肥料の与え方【12月~2月】
冬のいちごは半休眠期に入って、水や肥料の必要量がぐっと減ります。
過剰な水やりや肥料は、かえって株を弱らせる原因になるので注意が必要です。
冬のいちごの水やり
プランター栽培の場合:
土の表面が乾いてから、さらに2〜3日待ってから水をあげましょう。
冬は土がなかなか乾きません。「乾かし気味」に育てることで、根腐れを防ぎ、寒さに強い株になります。
特に晴天が続く日は、土の中の乾き具合を確認してくださいね。
地植え栽培の場合:
土の表面が完全に乾いてから2〜3日経ってからで大丈夫です。
地植えは土の量が多く保水力があるので、水やりの頻度は少なめでOK。
自然の降雨だけで十分なことも多いです。
どちらの場合も:
- 時間帯は午前中がベスト(夕方や夜は土中の水分が凍る危険あり)
- 量は控えめに、土全体が湿る程度で十分
- 霜が降りた翌朝は、土が湿っていることが多いので水やり不要
冬のいちごの肥料
基本的に半休眠期の冬(12月~2月)は追肥は不要。
植え付け時の元肥だけで十分です。
この時期に肥料を与えすぎると株が肥料焼けを起こしてしまいます。
冬のいちご栽培でよくある疑問と注意点
冬のいちご栽培でよくある疑問や、特に気をつけたいポイントをまとめました。
雪が降ったらどうする?
少量の雪なら問題ありません。
雪は天然の断熱材になって、急激な温度変化から株を守ってくれます。
積雪が深い場合は、株が押しつぶされないよう軽く雪を払ってあげるといいですね。
雪解け後は土が過湿になりやすいので、水やりの頻度に注意しましょう。
室内で冬越しさせるのはアリ?
いちごは寒さに当たることで、翌年の実つきが良くなるんです。
暖かすぎる室内で冬越しさせると、十分に休眠できなくて、春になっても花が咲きにくくなることも。
基本的には屋外で冬越しさせるのがおすすめです。
ただし、一般的な四季なり品種は低温要求が少ないため、室内でも問題ないケースがあります。
冬の間に気をつける病害虫は?
灰色かび病:
湿度が高い環境で発生しやすいです。
枯れた葉を取り除いて、風通しを良くしておくと予防になります。
アブラムシ:
暖かい場所では見られることがあります。
見つけたら早めに対処してくださいね。
春に向けての準備
冬の間にしっかり寒さにあたったいちごは、春になるとぐんぐん芽を伸ばします。
2月下旬~3月頃、気温が上がってきたらマルチング材(地植えの場合)を外し、日当たりの良い場所で管理しましょう。
新しい葉が出てきたら、いよいよ春の栽培スタート。
ここで肥料と水やりを少しずつ増やしていくと、花芽がよく育ちますよ。
まとめ
冬のいちごは「じっとして見えるけれど、春に向けて力をためている」時期。
手をかけすぎず、寒さにしっかり当ててあげることが大切です。
- 古い葉の整理で病害虫予防
- 肥料は春までお休み(与えない)
- プランター・地植えに合わせた防寒対策
- クラウン(生長点)は埋めない
- 水やりは控えめで乾燥気味に
これらの対策を実践して、今年の冬もいちご栽培を楽しんでくださいね!



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