家庭菜園で人気の夏野菜といえばキュウリ。
苗を植えてからしばらくすると、次々と実をつけて毎日のように収穫できるので、とても育てがいのある野菜です。
でも、最初の頃は驚くほどたくさん採れていたのに、収穫が進むにつれてキュウリの株が疲れ、葉が黄ばみ、実の形がいびつになってくることもあります。
後半になってキュウリの収穫量が減ってくると、「まだ採れるのかな?」「もう片付けるべき?」と迷ってしまうことも少なくありません。
この記事では、キュウリの収穫時期の目安や後半の管理方法、地這い状態でも長く楽しむコツを私の家庭菜園での実体験を交えて詳しくまとめました。
キュウリの収穫時期の目安|ピークと収穫開始のタイミング

(キュウリ成長初期のアップ /参考画像)
【収穫時期の目安】
- 早植えなら5月下旬から収穫スタート
- 遅植えなら7月頃がピーク
- 気温が高い地域では9月まで収穫が続くことも
一般的に、キュウリの収穫時期は6月~9月頃までですが、品種や植え付け時期、気候によって前後します。
苗を植えてからおよそ50日後に最初の収穫を迎え、その後は株が元気であれば毎日のように実をつけ続けます。
我が家でも今年は2株だけ植えたのですが、無農薬で育てていたこともあって、ウリハムシに葉をかなり食べられてしまいました。
それでも、小さな畑の2株から100本以上のキュウリを楽しむことができています。
もちろん収穫量は品種や管理次第で大きく変わります。
家庭菜園でも、条件が良く適切に手入れを続けると50〜100本近く収穫できたという報告もありますよ。
収穫後半の変化と株のサイン

(写真1:収穫後半の枯れかけた株 /9月中旬撮影)
キュウリも8月の後半に差しかかると、株の勢いが落ちてきて、
- 実が曲がる・形がいびつになる
- 葉が黄色く枯れてくる
- 実の成長が遅くなり、サイズが小さくなる
といった変化が見えてきます。これが「収穫後半」のサインです。
私が実際に育ててみて一番気になったのは「曲がったキュウリ」が増えてくることでした。
きれいにまっすぐな実を期待しても、くるんとC字に曲がった実が多くなると「もうダメなのかな?」と思ってしまいます。
でも実は、曲がりキュウリや変形の原因は必ずしも「株の寿命」だけではありません。
- 栄養や水分の偏り
- 受粉がうまくいかなかった
- 実がつきすぎて株が疲れた
こうした理由で、キュウリの形が一時的に乱れることもあります。
キュウリを長く収穫するための家庭菜園の工夫

(写真2:先端が青々した葉っぱ /9月初旬撮影)
キュウリはもともと寿命が短い野菜です。
真夏の強い日差しや病気の影響で、8月後半〜9月にかけては葉が黄色くなり、株が枯れたように見えてきます。
私の畑でも「もう終わりか…」と思うことが何度もありました。
ところが、先端部分だけは青々として元気なこともあります。株の上部から新しいつるや葉が伸びてきて、そこに花が咲き、小さな実が付くのです。
この状態なら「もう少し収穫が続けられるサイン」です。
後半でもできるだけ長く収穫を続けるには、次のような工夫が私は役立ちました。
- こまめに追肥:収穫後半は株が疲れるため、液肥や化成肥料を少量ずつ定期的に与える
- 葉を整理:枯れた葉を取り除いて風通しを良くし、病気の予防につなげる
- 水やりを強化:朝を基本に、暑い日は必要に応じて夕方にも水やりする
今年は猛暑の影響で気温の高い日が続いたことと、日当たりがいい畑のため、特に水切れを起こさないように心がけました。
こうした工夫をすると、9月に入ってもぽつぽつと収穫が続き、家庭用には十分な量が楽しめています。
収穫を終えるタイミングや片づけの目安
株全体が完全に枯れてしまったら、思い切って片づけるのがベストです。
黄色や茶色の葉ばかりになり、新しい花や実が付かなくなったら「お役目終了」の合図。
無理に残しておくと病害虫の温床になることもあるので、早めに片づけて次の野菜づくりの準備を始めると良いです。
曲がったキュウリの活用法|料理でおいしく食べるコツ

(写真3:曲がったキュウリを収穫 /9月中旬撮影)
曲がったキュウリでも、サイズが適当であれば積極的に収穫しましょう。そのまま放置しておくと株への負担になり、新しい実の成長を妨げる可能性があります。
後半の収穫時期になると、キュウリの皮も固くなりやすいので少し早めに収穫した方がおいしく食べられます。
写真のキュウリは育ちすぎて皮が少し硬かったため、食べやすいように部分的に皮をむいてサラダにしました。

(写真4:キュウリの浅漬け)
曲がったキュウリや、変形したものも浅漬けにして美味しくいただきました。
料理での活用方法
曲がったキュウリは、以下のような使い方がおすすめです:
スライスして使う
- サラダ:薄くスライスすれば
形は気にならない - 酢の物:輪切りにすれば
きれいに盛り付けられる
漬物にする
- 浅漬け:一口大に切って漬ければ
形は関係なし - ぬか漬け:丸ごと漬けても美味しい
(発酵で味わい深く、長期保存可)
炒め物に使う
- 中華炒め:乱切りにすれば
曲がりは目立たない - 煮物:他の野菜と一緒に煮込む
(旨味が引き立つ、柔らか仕上げ)
見た目は不格好でも味は変わらずおいしいので、我が家ではサラダだけでなく、浅漬けや和え物などにして最後まで楽しんでいます。
来年に向けた育て方と更新剪定の工夫
収穫後半を経験して「来年はもっと工夫したい」と思うことがいくつかありました。
例えば、植え付け時期を2週間ほどずらして2回に分けて育てると、収穫のピークもずれて長い期間楽しめそうです。
一度にキュウリがどっさり採れるより、時期をずらした方が家庭には便利ですよね。
また、収穫後半で株が疲れてきた時に、古い葉や枝を整理して株を若返らせる「更新剪定」という方法があることも知りました。
来年は実際に試してみたいと思っています。
今年は猛暑で水切れに苦労したので、来年はもう少し計画的に追肥と水やりを管理したいと考えています。
このように、毎年の経験を活かして少しずつ上達していくのも家庭菜園の楽しみの一つですね。
まとめ
後半も長く楽しむための3つの工夫
- 曲がった実 → 味は問題なし、浅漬けや和え物で活用
- 枯れかけた株 → 先端が元気ならもう少し収穫できる
- 完全に枯れたら → 病害虫防止のため片づける
キュウリの収穫時期は一般的に6月~9月頃までですが、工夫次第でより長く収穫を続けられます。
家庭菜園の醍醐味は「きれいにまっすぐな実」だけではありません。
収穫後半だからこそ味わえる小ぶりで香りの濃いキュウリや、形の面白い実も含めて楽しんでみてください。


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