【実験】青いトマトは追熟で赤くなる?リンゴ・バナナの効果と「衝撃の味」を検証してみた

追熟実験で青いミニトマトが赤く変化した14日間のビフォーアフター比較写真。左側は開始時の青い実、右側は半分近くが赤やオレンジに色づいた14日目の様子
【実験結果】箱いっぱいの青いミニトマトが、14日間でここまで赤く追熟しました。
夏野菜育てて分かったこと

前回の記事で紹介した、12月に大量収穫した276個の中玉トマトとミニトマト。

その中には、まだ青い実や白い実がたくさんありました。

「これを全部赤くして美味しく食べたい!」

そう思い、ネットで噂の「リンゴ(エチレンガス)で追熟」「バナナで追熟」を実際に試してみました。

結論から言うと、「赤くはなるけれど、味は……」という衝撃の結果に。

今回は、14日間にわたる追熟実験の経過と、赤くなったトマトの「正直な味の感想」をレポートします。

実験の条件とエントリー選手

追熟実験に使用するミニトマトの熟度別3グループ。左上:うっすら色づき、右上:白っぽい、下:真っ青なトマトを5つずつ分けて置いたところ

(写真1:「うっすら」「白」「青」のトマトを分けて入れている写真)

まずは実験の状況を整理します。
上の写真のように、トマトの成熟具合に合わせて3つのグループに分けて実験をスタートしました。

  • トマトの状態(3グループ):
    1. うっすら色づき始め(オレンジかけ)
    2. 白っぽい実
    3. 真っ青な実
  • 室温: 19〜20℃(一般的に追熟しやすいと言われている温度帯)
    ※ 夜は冷えるので毛布を使用
トマトの追熟実験スタート時の様子。各熟度グループを「リンゴ(王林)入り」「シュガースポットのあるバナナ入り」「何も入れない」の袋に分け、トマト5つずつ入れて比較。

(写真2:トマトの色別に3グループに分けたところ)

  1. リンゴ(王林)入り(3分の1カット)
  2. バナナ(シュガースポットあり)入り
  3. 何も入れない

追熟に効果があると言われている、リンゴとバナナを入れて検証。
トマトを5個ずつビニール袋に入れて、リンゴ入り、バナナ入り、何もなしの3種類で追熟の変化を見ました。

そのほか、残ったトマトを箱に広げて放置したグループも観察しました。

【経過報告】バナナが黒すぎる…?急遽「黄色いバナナ」も緊急参戦!

購入日にシュガースポットのあったバナナが、あっという間に真っ黒になってしまいました。

追熟効果を高めると聞いていた、シュガースポット入りのバナナ。

前日、6カ所も回って探してきたのにショックでした。

「これじゃ、エチレンガスのピークが過ぎて効果がないのでは?」

と不安になったので、2日目から「まだ若い黄色いバナナ」を入れたグループも追加投入。

一日遅れでスタートしたので、遅れを取りもどそうと思って、できるだけ大きいバナナを選びました。

実験2日目に追加した黄色いバナナ入りのミニトマト。上段左に白いトマト、右にうっすら色づいたトマト、下段に真っ青なトマトを配置

(写真3:黄色バナナ入りを2日目に実験に追加)

これで言い訳なしのガチンコ勝負です。
さて、どのトマトが一番早く赤くなるのでしょうか?

トマトの色によって「効果」が全然違う!

実験開始から5日〜10日が経過です。
トマトの「元の色」によって、追熟スピードが大きく分かれました。

追熟実験5日目の比較写真。うっすら色づいたトマトのリンゴ入りが最も早くオレンジ色に変化。白っぽいトマトもリンゴ入りだけ色づき始める。真っ青なトマトはまだ変化が少ない

(写真4:実験から5日目の比較写真)

上の写真を見ても分かるように、トマトの熟度によってリンゴやバナナのエチレン効果の違いが見えてきました。

すでに色づきかけたトマトはエチレン効果によって追熟を早めますが、5日目の時点では真っ青なトマトには効果は少なめ。

追熟実験10日目の最終比較。うっすら色づいたトマトはほぼ追熟完了。白っぽいトマトグループはリンゴ入りが一番早く色づき、バナナ入りも少しオレンジ色に変化。青グループはリンゴ入りのみが色づき、バナナ入りは遅れている

(写真5:実験から10日目の比較写真)

10日目になると、さらにエチレン効果の違いがはっきりしてきました。

もともと、うっすら色づきかけたトマトグループは、リンゴ入りとバナナ入りは真っ赤になり、白と真っ青のグループもリンゴ入りが追熟を速めています。

実験結果:追熟を速める効果はリンゴの圧勝

「うっすら色づき」グループの結果

10日目には、どの袋のトマトも美味しそうな真っ赤になりました。
リンゴ入りがわずかに早かったですが、バナナ入りも、何も入れていない袋も、ほぼ同時にゴールイン

うっすら色づき始めたミニトマトグループの追熟実験10日目の結果。リンゴ入りと完熟バナナ入りは全て真っ赤になった。何も入れないものは4つ赤く1つオレンジ。黄色バナナ入りはまだ青い実が残っている

(写真6:【うっすらグループ10日目】ほとんどが真っ赤に追熟している)

トマトがうっすら色がつき始めているなら、わざわざ果物を入れなくても、室温(20℃)で放置するだけで十分ということが分かりました。

→ 結論:どれも変わらない(放置でOK)

「白い実」グループの結果

白いミニトマトグループの追熟実験12日目の結果。リンゴ入りは全て赤くなり完熟。完熟バナナ入りは4つが赤く1つがオレンジ。黄色バナナ入りと何も入れていないものは青い実が残っている

(写真7:【白グループ・12日目】リンゴ入りが一番乗りで真っ赤に)

ここで差が出ました!
12日目の時点で、「リンゴ入り」だけが真っ赤になっています。

一方、バナナ入り(黒)はあと少し。
黄色バナナ入りと何も入れていない袋は、まだ色が変わり始めた程度。
ここで初めて、リンゴのエチレンガス効果を実感しました。

実は、今回使った『王林』という品種は、リンゴの中でも特にエチレンガスを多く出す品種だそうです。だから圧勝だったのかもしれません。

トマトの実が白や青い場合に早く追熟させたい場合は、リンゴ(王林)やバナナを入れる価値は大いにありそうです。
(※バナナは、若くても熟していても、今回の実験では「放置」と大差ありませんでした……。)

→ 結論:リンゴ(王林)が最強!バナナも健闘したがリンゴには及ばず

「真っ青な実」グループ

真っ青なミニトマトグループの追熟実験14日目の結果。リンゴ入りは5つともほぼ赤く色づいた。完熟バナナ入りと何も入れていないものは2つだけ色づき、黄色バナナ入りは1つだけ色づき始めた

(写真8:【青グループ・14日目】ここでもリンゴ入りが圧勝。真っ赤になる手前)

こちらは真っ青のトマトグループ。12日経って、やっとリンゴ入りが赤くなってきました。
他のトマトも、まだ色づき始めたばかり。

どういう訳か、何も入れないトマトの一つが、リンゴ入りと同じように赤くなっていました。

それ以外は、まだまだ時間がかかりそうです。こちらは気長に待ちたいと思います。

→ 結論:長期戦の構え

箱に広げて放置したトマト

箱に広げて追熟させた大量のミニトマトの比較写真。左側は1日目の真っ青な状態。右側は14日目で半分近くが赤やオレンジに色づいた状態

(写真9:【箱に広げて放置グループ】1日目と14日目の比較写真)

実験に使わなかった、残りのトマトを箱に広げておきました。

実験開始から2週間。箱に広げて放置していた150個以上のトマトは、果物を入れなくても半分近くが赤く色づいています。

全てが一斉に赤くなるわけではなく、「熟度」が進んでいるものから順番に赤くなっていきます。

赤くなったものから順次料理して、青いものは気長に待つ。
急いで追熟させたいとき以外は、そのまま放置でもいいかもしれませんね

結論:トマトの追熟は「リレー形式」で進む!

追熟に失敗したトマト

お皿に乗せた、追熟に失敗したトマト16個。しわができ始め、つやもなくなって乾燥してきている。大きさを比較するため、手前にビー玉が置かれている

(写真10:【失敗例】14日間で追熟できず、固くなってしまった実)

追熟に失敗したトマトは、水分が抜けてにシワができたりつやがなくなってきます。大きさもビー玉サイズ以下のものが多かったです。

やはり、ある程度の大きさ(ツヤがあるもの)でないと、追熟は成功しないようです。
小さすぎる実は、追熟させずに処分するのも一つの手かもしれません。

結論:「ビー玉より小さい実」は失敗しやすい

追熟実験:なぜ14日で終了?

実は、一緒に入れていたリンゴやバナナが傷んで限界を迎えてしまったため、ここで実験をストップしました。

これ以上粘ると、トマトにもカビが移るリスクがあるためです。

今回は実験のため、傷みかけたリンゴはカットして、黒くなったバナナも使い続けましたが、実際に追熟させるときは、早めに交換するか、取り出して処分してくださいね。

ある程度追熟したら、後は放置していても赤くなります。

【実食】赤くなったトマトを食べてみた(悲報)

さて、ここからが本番です。
10日目で真っ赤になった「うっすら色づきグループ」のトマト。見た目は完熟そのものです。

さっそく、一番早く綺麗に赤くなった「リンゴ入り」から食べてみたのですが……。

……美味しくない。」

衝撃でした。
甘みもなければ、酸味もない。ただ水っぽいだけで、味が何とも言えませんでした。
一番美味しそうに見えただけにショックが大きい……。

他のグループも食べてみました。

  • バナナ入り・何もなし:
    まだ実は少し固め。酸味が残っていたので「トマトらしさ」はあるものの、決して美味しくはない。
  • 箱で放置していた白いトマト(赤くなったもの):
    食べてみると、酸味が残っているが、甘みはゼロ。

【結論】
見た目が赤くなっても、中身(糖度)は収穫時のまま。
収穫後に甘みが大きく増えたようには、感じられませんでした。

今回の実験では、見た目が赤くなっても、生で食べると物足りなく感じるものが多かったです。追熟で赤くしても生食には向かないことが分かりました。

それでも、中には「ん?」、もしかしたらそのままでも食べれるんじゃないかと思えるものもありました 。10個中1個くらいですが…。

オレンジ色まで色づいたトマトは、放置しているだけでそのまま美味しく食べられたのに、思いがけない結果終わりました。

美味しくない「追熟トマト」の救済策(使い道)

「じゃあ、この赤くなったトマトは捨てるしかないの?」

いいえ、そんなことはありません!
生で食べると美味しくない(味が薄い・酸っぱい)トマトも、「加熱」すると化けます。

  • なぜ加熱か?
    加熱することで水分が飛び、薄かった味が凝縮されます。また、残っている酸味が料理の良いアクセントになります。

おすすめの使い道:

  • トマトソース/ミートソース: 煮込めば色は綺麗な赤になり、味の薄さも気になりません。
  • カレーやシチューの隠し味: 酸味がコクに変わります。
  • トマトスープ: コンソメと一緒に煮込めば立派な一品に。

追熟中に感じた「色」と味の印象

実験を続ける中で、トマトの色によって「味の印象」が大きく変わると感じました。

青い状態のトマトは、見た目や香りから苦味が強そうに感じられたため、私は食べずに、色が完全に赤くなるまで追熟させることにしました。

「追熟させればどうなるのか?」と気にはなりましたが、今回の実験では、実際に食べたのは色が完全に赤くなったものだけです。

【実際に食べる前に私が気をつけたこと】

  • ヘタや実の一部に緑色が残っているものは、食べずに追熟させた
  • 食べてみて違和感を覚えた場合は、その時点で食べるのをやめた

今回は、この2点を基準にして食べるかどうか判断しました。

🔄 追記:追熟23日目時点での結果(途中経過)
(2025年12月23日)

追熟23日目のトマトを状態別に並べた写真。左から真っ赤110個、オレンジ33個、白っぽい49個、乾燥して固くなってきた実17個

(写真11:追熟23日目時点のトマトの状態)

追熟開始から23日経過したトマトです。
食べ頃になったものから順次消費しているため、この時点での途中経過としてまとめています。

この日までに残っていたトマトは209個で、内訳は以下の通りです。

  • 真っ赤に追熟したトマト:110個
  • オレンジ色のトマト:33個
  • 白っぽい状態のトマト:49個
  • 追熟に失敗しそうなトマト:17個

収穫時に真っ青だったトマトも、追熟が順調に進んでいます。追熟に失敗しそうなトマトは、乾燥してだんだん固くなってきました。

収穫時に276個あったトマトの、最終的な追熟結果はあらためて追記する予定です。

🔄 追記: 追熟を始めて31日後の最終結果を更新しました!
(26年1月1日)

最終的に、収穫した276個のうち、赤く色づいたのは252個。成功率は約91%という結果になりました。

収穫後のトマトを箱に並べた最終結果。左には赤く熟したトマト、右には青いままのものやしわしわになったものが分けて置かれている様子

(写真12:追熟実験を始めて1か月後の状態)

下記の写真のとおり、追熟に失敗して青いのまま固くなったのが20個、オレンジ色まで追熟したのにしわになったのが4個です。

追熟に失敗したトマトのアップ。表面にツヤがなく青いまま固まったものと、オレンジ色に色づいたものの水分が抜けてシワが寄ってしまったトマト

(写真13:追熟に失敗したトマト)

収穫したときは半分くらい赤くなれば……と思っていましたが、1ヶ月じっくり待つことで、想像以上の結果を見せてくれました。

木でオレンジまで色付いたものが少なかったため、生食よりは加熱料理に向くものが多かったですが、『青いトマトでも、そのほとんどが追熟できる』ということが分かりました。

もし、霜が降りる前に青いまま収穫せざるを得なくなっても、諦めずに追熟させてみる価値は十分にありますね。

まとめ

  • 追熟スピード: 色づき始めなら「放置」でOK。白い実ならリンゴ(王林)入りが明らかに早かった。
  • バナナの効果: 効果はあるがリンゴほどではない。黄色よりは完熟の方がマシかも?
  • 味の真実:青や白から赤くしたものは生食だと物足りなく感じた 。
  • 活用法: 追熟して赤くしたら、迷わず「加熱調理」へ!

見た目の色に騙されず、賢く使い分けるのが「秋トマト」を楽しむコツですね。
まだ残っている「真っ青なトマト」たちが赤くなったら、またご報告します!

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