いちごを育てていると、
「葉っぱばかりで実がならない…」
そんな状態になることがあります。
実はこれ、肥料の与えすぎ(肥料過多)が原因のことがとても多いです。
私も今回、追肥をしたことで
・葉が異常に大きくなる
・茎が伸びすぎて倒れかける
・実がほとんどつかない
という状態になりました。
この記事では、実際の体験をもとにいちごが葉っぱばかりになる原因と対処法を、初心者にもわかりやすく解説します。
いちごが葉っぱばかりで実がならない原因
結論から言うと、主な原因は 肥料の与えすぎ(特に窒素過多)です。
肥料は多ければ良いというものではなく、バランスがとても重要です。
肥料が多いとどうなる?
肥料が多すぎると、いちごは次のような状態になります。
・葉が異常に大きくなる
・葉の色が濃くツヤが出る
・茎が伸びて倒れやすくなる(徒長)
・花や実がつきにくくなる
これは、肥料の中の「窒素」が効きすぎて、株が“葉を育てるモード”に入ってしまうためです。
いわゆる、葉や茎だけ伸びる「つるボケ」状態になります。
実際に起きた肥料過多の例(体験談)

(写真1:肥料過多で葉や茎が大きく成長しすぎた状態)
この写真は、我が家のプランター栽培のいちごです。肥料が効きすぎて、葉や茎がみるみる大きくなり倒れかけている状態です。
葉が大きすぎていちごが隠れて見えていませんが、実は何個もついています。
このプランターいちごは3月の終わりに記事用にと、あえて目立つ肥料を使って追肥したものです。
その時の写真です。

(写真2:1株に4ヵ所づつ、肥料を置いた様子)
使用したのは、白くて粒の大きい肥料(いわゆる10-10-10タイプ)です。
葉に当たらないように、株元から少し離して肥料を置いています。
すると、驚くほどすぐに変化が出ました。
・1週間もしないうちに葉が巨大化
・茎がどんどん伸びて倒れかける
・見たことがないくらいの成長スピード
さすがに効きすぎだと思い、すぐに肥料は取り除きましたが、一度効き始めた成長は止まりませんでした。
一度土に溶け出した成分は、目に見えなくなっても株を刺激し続けということですね。
特に10-10-10タイプは、一般的な肥料よりも成分が少し強めで、プランターのいちごにはパワフルすぎたようです。
別の株でも同じ結果に

(写真3:10日遅れで追肥、葉ばかりで実がつかない)
このいちごには、一般的な肥料(8-8-8)を与えたのですが、
こちらも量が多かったのか、葉だけが異常に大きくなる状態に。
しかも、肥料を入れるのが10日遅れただけで、こちらは実がほとんどついていません。
肥料は『ひとつまみ』でも、タイミングがずれると、実ではなく葉っぱに栄養がいってしまうという、シビアな結果になりました。
肥料なしのいちごの方がうまくいった話

(写真4:追肥を施していない、露地栽培のいちご)
この写真のいちごは、ランナーで勝手に増えて自然に庭に広がったもので、肥料を与えていません。
私は10年以上いちごを育てていますが、これまでほとんど肥料を与えたことがありません。
実は、今回いちばん驚いたことに「ほぼ放置」のいちごが、
・普通に花が咲く
・ちゃんと実がなる
・葉の大きさもバランスが良い
むしろ一番安定しています。
なぜ肥料なしでも育つのか
いちごはもともと、肥料が少なめでも育つ植物です。
特に
・地植えで土ができている
・長年同じ場所で育てている
このような環境では、土の中にある栄養だけでも十分育ちます。
そのため、そこに強い肥料を追加すると、一気にバランスが崩れてしまいます。
鉢植えの場合やプランター栽培の場合は、土の量が限られているため地植えよりは肥料が必要ですが、与えすぎは同じく禁物です。
いちごの肥料過多になったときの対処法
もし「葉っぱばかり」の状態になってしまったら、次の対応をします。
① すぐに追肥をやめる
まずはこれが最優先です。
これ以上の肥料は完全にストップします。
② 可能なら肥料を取り除く
見えている固形肥料は、できる範囲で取り除きます。
③ 水やりで薄める
水をしっかり与えることで、肥料濃度を少し下げることができます。
④ 日当たりを確保する
光が不足すると、さらに徒長しやすくなります。
⑤ 葉が多すぎる場合は軽く整理
混み合っている葉を少し減らすことで、株のバランスが整います。
あまりに大きくなりすぎて、「隣の株を隠してしまっている葉」や「地面にダラリと垂れてしまった古い葉」を根元からハサミで切り落とすようにしましょう。
※ただし一度効きすぎた肥料は、完全にはすぐ止められません。なので、時間をかけて落ち着くのを待つ必要があります。
いちごの肥料で失敗しないコツ
今回の経験から強く感じたのはこれです。肥料は「足りないくらい」がちょうどいいということです。
良かれと思って何度も肥料をあげたくなりますが、実はイチゴが肥料を必要とするのはほんの一瞬です。
理想のバランス
・肥料なし → 小ぶりだが安定
・適量 → 大きくて収穫量も増える
・多すぎ → 葉だけ茂って失敗
おすすめの使い方(初心者向け)
・基本は無肥料でもOK
・春に1回だけ少量追加
・迷ったら「少なめ」にする
夏は株が弱りやすく、肥料をあげると根腐れの原因になるため注意しましょう。
また、秋の植え付けしたあと、追肥を与えてしまうと、冬の休眠を妨げてしまうので土に混ぜる『元肥』だけで十分です。
いちごの実を大きくしたい場合はどうする?
「大きないちごを作りたい」という場合は、肥料はたしかに効果があります。
ただしポイントは、肥料を一気に与えないことです。
コツは「ちょい足し」
いちごの施肥は「少ない回数・少ない量」が基本です。
- ・春(2月下旬〜3月)に1回だけ
- ・少量にする
- ・できればリン酸が多めの肥料(ハイポネックスなど)
開花促進用の肥料を選ぶと、葉を育てる窒素が入っていないので、花を咲かせる力(リン酸)だけを与えられることができます。
これだけで、実の大きさはしっかり変わりますよ。
今回は『肥料の与えすぎ』という失敗例をご紹介しましたが、正しい追肥のタイミングを知っておくだけで、収穫量はぐんと安定します。基本をおさらいしたい方はこちらの記事もあわせてどうぞ。
よくあるQ&A
Q1. 花は咲くのに実がならない。肥料の問題ですか?
A:必ずしも肥料だけが原因とは限りません。 花が咲いても実がならない場合、受粉がうまくできていない可能性があります。
いちごは虫や風で受粉しますが、室内やベランダ栽培では受粉の機会が少ないです。 その場合は、綿棒や筆で花の中心をやさしくなでると実がつきやすくなります。
Q2:いちごが葉っぱばかり巨大化して、実がなりません。どうすればいいですか?
A: それは「肥料過多(つるボケ)」の状態です。まずは追肥をすぐにストップし、巨大化した古い葉を摘み取って風通しを良くしてください。
実を付けたい場合は、窒素を含まない「リン酸」メインの肥料(ハイポネックス開花促進液など)を少量与えるのがリカバリーのコツです。
Q3. 肥料を取り除いたのに、まだ葉ばかり育っている。どうすれば?
A:土に溶け出した成分はすぐには消えません。2〜4週間ほど水やりを続けながら様子を見ましょう。 この間は追肥を完全にストップすることが最優先です。
まとめ
いちごが葉っぱばかりで実がならない原因は、肥料の与えすぎ(肥料過多)であることが多いです。
今回の体験からわかったことは、
・いちごは肥料がなくても育つ
・肥料を入れるときは少量で十分
・入れすぎると逆効果になる
ということです。
今回の失敗で、いちごは『甘やかしすぎない(肥料をあげすぎない)』のがコツだと痛感しました。
来年は最初から少なめで育てます!


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