かぼちゃ栽培に初めて挑戦してみました。
実は、今回植えたのは去年スーパーで買った大好きなホクホクかぼちゃの種。
園芸の世界では「スーパーの種(F1種)は先祖返りして同じ味にならない確率が高い」と言われているのですが、ダメ元での挑戦です!
種から育てた苗を定植して約10日。順調に育っていると思っていたのですが、ある重要な作業を見落としていたことに気づきます。それが「摘芯(てきしん)」です。
少しでも美味しい実がなる打率を上げるために、今回はこの「子づる仕立て」に挑戦してみようと思います。
今回は、かぼちゃの摘芯の時期や方法、摘芯が遅れてしまった実体験と、その後の対処、さらにウリハムシ対策として行った「あんどん」の効果についてまとめます。
これからかぼちゃを育てる方の参考になれば嬉しいです。
かぼちゃの摘芯とは?
かぼちゃ栽培で重要な作業の一つが「摘芯」です。
摘芯とは、最初に伸びる親づるの先端を切る作業のこと。
これを行うことで、
- 子づるが伸びる
- 雌花がつきやすくなる
- 実がなりやすくなる
といったメリットがあります。
かぼちゃの親づるをそのまま伸ばし続けると、脇から出る「子づる」に養分が回りにくくなります。
実は、かぼちゃの種類によって実のつき方が違います。日本かぼちゃは子づる・孫づるにしか実がつきませんが、今回育てる西洋かぼちゃは親づるにも実がつくタイプです。
「じゃあ摘芯しなくてもいいの?」と思われそうですが、あえて親づるを摘芯して「子づる2本」に絞って育てることで、栄養がギュッと凝縮された美味しいかぼちゃが収穫できるんです!
摘芯の時期はいつ?ベストタイミング
一般的な目安は以下の通りです。
- 本葉5〜6枚の頃
- 植え付け後1〜2週間程度
このタイミングで行うと、株への負担が少なく、その後の子づるへの切り替えもスムーズです。「本葉4〜5枚を残して、その上のつるを切る」というのが基本の作業ラインです。
タイミングが早すぎると株が小さすぎて弱ることがあり、遅すぎると親づるが伸びすぎて管理が難しくなります。植え付けから2週間以内を目安に、苗の状態を見ながら判断するのが現実的です。
かぼちゃの成長は早いので、本葉4〜5枚を残して摘芯しようと思ったら、1週間くらい前後からよく見たほうがいいです。
摘芯のやり方(初心者向けにシンプル解説)
やり方はとてもシンプルです。
- 本葉の枚数を確認(5〜6枚が目安)
- 2. 残す本葉の枚数から先のつるを切る
- 3. ついている花芽も一緒に取り除く
これだけです。
ハサミでも手でもOKですが、ハサミで切る場合は、切り口から雑菌が入らないよう、あらかじめアルコールなどで刃を消毒しておくと安心です。
摘芯後は、2〜3日で脇から子づるが伸び始めます。子づるが出てきたら勢いの良いものを2〜3本選んで残し、それ以外は元から摘み取ります。
親づるは摘芯で終わりなので、あとは選んだ子づるだけを伸ばしていく子づる2〜3本仕立てが基本です。子づるが50cm程度になってから選別すると、どれが元気かわかりやすいです。
摘芯が遅れてしまった私のケース
ここからは実体験です。
私はかぼちゃの摘芯の必要性を知らず、
- 種から育苗
- 植え付け後約10日経過
というタイミングでようやく気づきました。

その時の状態は、上の写真のように本葉がすでに10枚程度まで成長していました。
もう一つの株は、

9枚目の本葉が出かけていました。生長点に花芽が固まって親づるが分かりにくい状態でした。
遅すぎかなと思いましたが、調べてみると多少遅れても対処できるということがわかり、すぐに実行することにしました。
実際に行った摘芯の方法
今回行ったのは以下の内容です。
- 本葉を7枚残して摘芯
- 先端の親づるをカット
- ついていた花芽はすべて除去
あえて葉を多めに残したのが今回のポイントです。

親づるの摘芯だけでなく、脇芽や花芽を取ってすっきりした状態です。
もう一つの株は、

中心にあった花芽や生長点を止めましたが、小さい葉も残しました。
なぜ葉を多めに残したのか(重要)
今年はウリハムシがたくさん発生して、かぼちゃの葉をたくさん食べられてしまいました。
特に初期のかぼちゃは柔らかいため、被害が一気に広がります。
実際の被害はこんな感じでした。
- 葉に穴が空く(ウリハムシ特有の食い方)
- 新芽が集中攻撃される
- 毎日のように被害が広がる
葉の枚数が減ると光合成量が落ち、株全体の成長に必要なエネルギーが不足します。
ウリハムシに食べられて葉が減っている状況で、さらに摘芯によって葉を減らしすぎると、株が弱ってしまうリスクがあります。
そのため今回は、「多少食べられても耐えられる葉の枚数を確保すること」を優先しました。通常は本葉4〜5枚残しが基本ですが、今回は7~8枚残しにして余裕を持たせています。
結果的に、この判断はかなり有効だったと感じています。
摘芯が遅れても大丈夫?
結論としては、 多少遅れても問題なくリカバリー可能です。
ただし条件があります。
- 葉がしっかり残っている
- 株が極端に弱っていない
- 摘芯後に適切な子づる管理ができる
この条件が揃っていれば、遅れた分は十分取り返せます。
ウリハムシ対策「あんどん」を実践

ウリハムシ対策として取り入れたのが、 あんどん(囲い)栽培です。
あんどんとは、苗の周囲を新聞紙やビニール袋などである程度の高さで囲い、物理的に外部から近づいてくる虫を遮断する方法です。
農薬を使わずに対処できるため、家庭菜園向けの対策として昔から活用されています。
ウリハムシは上から急降下して着空するのが苦手なので、横を囲うだけで劇的に侵入を防げるのです。
スーパーの袋で簡単あんどんを作る方法
今回は手軽にできる方法で作りました。
- スーパーのビニール袋を用意
- 底と横をカットして筒状にする
- 苗の周りに支柱などを立てて巻きつける
- 下の隙間を土で押さえて固定する
これだけで完成です。市販のものがなくても、身の回りにあるもので対応できるのがあんどんの良いところですね。
実際の効果と感じたこと
使ってみた感想は、見た目は簡易的だけれど防御効果は思った以上に高い、というものです。
ウリハムシは追い払ってもすぐ飛んでくるため、物理的に遮断するのが最も効果的だと実感しました。
親づるを摘しんしたばかりの苗も、新しいつるが伸びてまでの数週間、これをしておくだけで新芽を守りきることができそうです。
あんどんが特に効果的なのは、苗がまだ小さい時期です。ある程度の大きさまで育てば、多少食べられても株全体への影響は小さくなります。
小さい苗を守るときや、農薬を使いたくない方に特におすすめの方法です。
初心者が失敗しないためのポイント
今回の経験から重要だと感じたのはこの3つです。
- 摘芯は本葉5〜6枚が基本、遅れたら葉を多めに残す
- 遅れても慌てず対処すればOK
- 初期は害虫対策を最優先
- 摘芯後の子づる管理まで計画しておく
摘芯は「終わり」ではなく「始まり」です。子づるの選別・孫づるの除去・雌花の管理と、その後の作業が続きます。流れを把握しておくと慌てずに対処できます。
まとめ
かぼちゃ栽培は、
- 摘芯のタイミング
- 害虫対策
この2つで大きく結果が変わります。
今回のように摘芯が遅れたり、害虫が出たという状況でも、正しく対処すれば十分リカバリーは十分可能です。状況に合わせていろいろ調整してみてくださいね。
無事にあんどんの中で新しい「子づる」が伸びてきたら、次は元気なつるを2〜3本に絞る「子づるの整理」や、美味しい実をならせるための「人工授粉」という重要なステップが待っています。
次回は、我が家のカボチャたちが無事にあんどんを卒業し、子づるが伸びてきた頃にその様子を詳しくレポートします。



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